16か17

皆それぞれが笑っていた、何が理由であろうと、僕には関係なかった。誰かのものまね、人の揚げ足、セックスを知った人達の会話…、すべてがどうでもよかった、同じ場に居たのはたまたま、だって僕はお気に入りの席に座っていただけだもの。吐いた事も同情してくれた事も笑ってくれた事も馬鹿みたいで、冷めきった僕には無意味。加えて無毒、無味、無臭。
しかし時の旅人だっけ、誰かが急に歌いだしたんだ、中三の頃の合唱コンで歌った曲。なんだか懐かしくて、思わず口ずさみそうになった。♪今君と未来への扉開こう♪ってね、“今”の歌い出しの音が高くて取りづらいんだ、よく覚えてる笑。はぁそんな感じでバスが着く、皆それぞれ散っていく。明日からはもう現実、今日はAPUでライブだ。楽しみなんだなこれが。