出会いは２世紀

秋休みという名の三連休、全くあまりにも馬鹿げているから教師達も胸を張っては言っていない。恥ずかしいということがわかってきたんだろう、俺は休みがないことが腹立たしいわけではなくて、さりげなく何も言わずに隠すようなやり方をしていることに腹を立てている。教頭が何人居ようが関係ない、少なくとも俺にはね。


電池が切れて止まっているはずの時計の秒針は、どうしてまだ動こうとするのだろう。僕の部屋にあるミッキーマウスの掛け時計は相変わらず８時４０分４５秒付近を指したまま止まっているのだが、秒針は未だにかちかちと言わせて４６秒になるのかと思いきや一瞬で４５秒に戻る、これをひたすら繰り返している。…というよりかは秒針は電池が切れた今でも前に進みたいのに、長針や短針を始めとする他の奴らがそれを阻止しているかのよう。「もうお前は前には進めないんだよ」などと冷たい現実を突き付けるように。何のために動こうとするのだろう、ただの意地っ張りなのだろうか、はたまたそこまでして守りたいものでもあるのだろうか?…時計の事情は謎だらけ、誰にもわからないのである。

日曜の朝は鳥のさえずりのみ、ひんやりと、いい朝だ。もう一眠りしようか。