拡散確立

面白いぜ、ハードなトレーニングのせいで腕がパンパンに張っている。この先にはいったい何があるのか、どうなってしまうのかが楽しみでしょうがない。近頃学校は学校で何気なくして楽しく過ごす方法を見つけた、これが俺なんだとアイデンティティを確立させつつある。問題はほとんどないさ、嫌になったら一人の世界にちょいと潜り込めばいいだけ。学校に居る時の半分はぼんやりとして何かを眺めている、特に眼の焦点が合ってない場合はどうでもいいことから重大なことまでいろいろと考え事をしている、これは前から何も変わっちゃいない。昨日のあの人の美しさは尋常じゃなかったよ、多分こんなこと思ったのは俺だけ、こんなにも憧れてるのも俺だけ。
学校ではたいてい何もかも許せるようになってきたが、やはりこれだけはどうも腹が立って仕方がないってものがある。バンドだ、高校になって別府のバンドは急激に増えた、けどそのほとんどが見ていて痛々しい限りだ。そして大衆ウケ狙いか？としか思えないほどの音楽性、もはや音楽性って言葉を使うのがもったいないくらいの勢い。そんな奴らと争うつもりはさらさらないが負ける気も全くしない。ああ出来ることならばバンドブームの真っ只中に生まれたかった…、もう腐り切ってるよ、音楽が、ロックンロールが。

ザ・ハイロウズ/サンダーロード