２８、俺は２２時間

あー暇だ、まさかの二日続けての暇。いや、今はもう日曜だったから語弊があるようだ、しかしまぁ夜もずいぶんと更けてしまった。

今宵は井の中の蛙とハートフィールズとでいつものようにいつものようであった。そして新しい友に出会った。本当に良い人であった。そう、世界は広いもんだと、夜空の星をあらためて見てもやっぱり思い知らされる。静かな国道を走り、今のんびりと帰宅している。それにしても良い一日だった、楽しかったよ、ありがとう。

旧国道と呼ばれるその道は「旧」と呼ばれるにふさわしく狭く、当然国道以上に静かで、車一台すら走ってはいなかった。もちろん家までの最後の登り坂にも車の気配はなく、自転車のチェーンがかちゃかちゃ回る音と、車輌の回転に伴う摩擦で点くライトの独特な摩擦音が悲しく鳴り響くだけ。なかなか寂しいもんだ、今宵は一人になるとたまらなく寂しくなる夜だ。また空を見上げれば、1000のタンバリンではなく、満天と言えるほどの無数の星がちりばめられていた。

ただ今帰宅した、母の優しさは並なものではなかった。
おやすみなさい。